これはむかしの話です。ルカは二十ぴきのひつじをかっています。ある夕方、ルカはこおった湖の上を歩いて、家に帰ります。おじいさんは言います。「夜に湖をわたってはいけないよ。」でも、ルカはおそくなりました。
きりが出ます。岸が見えません。氷がピシッと鳴ります!ルカはじっと立って、耳をすまします。遠くで、かねが鳴ります。ルカは音のほうへ歩きます。氷はじょうぶです。岸では、古いかねが柱にさがっています。だれもいません。おじいさんがランタンを持って来ます。「わたしは鳴らしていないよ。だれも鳴らしていない。」